金山巨石群見学ツアー報告
2025年9月6日から7日にかけて、学会員21名が参加し、金山巨石群見学ツアーが開催されました。
初日は、名古屋駅を12時30分に出発し、最初の目的地である鍋山メンヒルへ向かいました。鍋山メンヒルは、恵那先史文化研究会が線刻の研究を行っていた双岩で、2つの岩のスリットには夏至の朝日が差し込むことが知られています。学会員は、観測点の探索や、スリットが太陽光を単独で絞る比率を持つかどうかの検証を行いました。
続いて「ふな岩」を訪問しました。この岩は、金山巨石群リサーチセンターの調査により、春分・秋分の光が岩陰に差し込む構造であることが判明しています。樹木が生い茂っていたため全貌の確認はできませんでしたが、人工物であることは確認されました。
宿泊は下呂温泉の水明館にて行われ、夜の宴会では会員同士の親睦が深まり、大いに盛り上がりました。
翌日は朝から金山巨石群を訪問し、当学会の理事でもある金山巨石群リサーチセンターの小林氏・徳田氏より、3時間以上にわたり未発表の最新研究成果を含む詳細な説明を受けました。天文考古学の研究者同士による活発な意見交換が行われ、非常に有意義な時間となりました。
午後には熊野社の五枚岩を見学し、その後名古屋駅へと向かい、ツアーは無事終了しました。
本ツアーは学会員の親睦を目的として企画されたものですが、バスの中や旅館において各自の研究に関する情報交換も活発に行われ、参加者にとって大いに刺激となる有意義な機会となりました。
記録:事務局